今日も私獣医学生は、ハムのように生きる。

獣医学生奮闘記 南の方からやって来て今年で3年目。心くらいはあったかくして過ごしたい。

獣医師の血

一週間にわたるインフルエンザの休みが明け、昨日から、また学校に行っていました。

部活は体のことを考え、一時休部することに。

だから、もう勉強が好きにできると思ってたんです。

でも、何も頭に入ってこない、教科書も読めない、それどころか教室にいることさえが苦痛に感じたのです。なんだか、みんなと私が違いすぎて。

鬱の私はそうじゃないみんなといる世界が違うように感じたのです。

ついこの前まではああやって笑ってたのに、それさえもできない。

みんなはテストの話をしていて、聞きたくなくて、ひとりイヤホンを手に取っていました。

眠いけど、別にいやとも感じていなかった授業に出るのさえつらくなった。授業というより、あの空間にいるのがつらかった。

まさか私がこんな風になるなんて思いもしてなかったから、そんな私に気づいたことが、一番ショックだった。

 

さすがに、やばい、実習だって始まる、どうしよう、どうしよう、さすがに、どうしよう……

そればかり、頭をぐるぐるしていました。

 

そんなこんなでやってきた今日、普段からお世話になっていた先生に、相談しに行ってきました。

大学の先生に相談というのもなかなか勇気がいりましたが、いつも実験をさせて頂いている時間に、相談させとほしいと。

先生は静かに、私の話を聞いてくれました。

たくさん励ましの言葉をもらったので、あげたらきりがないのですが、印象に残ったのは、「大好きだったはずの獣医の勉強ができない」といったときに、先生は「絵描きが、絵が描けなくなる感じか、」といったのです。

先生はとりあえず休んで、今日はジブリでも見たらとおすすめしてくださったのが「魔女の宅急便」です。

 

私は一度も見たことがなかったので、とりあえず、ゆっくり、シチューを食べながら見てみました。

とても、今の私にとっていい映画でした。

キキが魔法を使えなくなったとき、絵描きの女性が言ってた言葉。

 

絵が描けなくなったら取り合えずがむしゃらにやってみる、それでも出来なかったらいったん止めてみる。

そしたらいつかまたやりたくなる時がくるから。

 

ああ、そうか。と思いました。

テストだから、やらなきゃやらなきゃにとらわれない。

 

先生は、この際、今回は捨てて期末で何とかすればいいじゃん。別に、テストなんか忘れればいいさ。

休んじゃえよ。ほら、今回の病気を理由にしちゃってさ、と笑って言ってくれました。

 

あなたなら、その時が来たら必ずできる。だから今は難しいこと考えないで、自分が落ち着ける方法を探すんだよ、とも先生は仰ってくださいました。

みんなそれぞれでいろいろ抱えてる。決してあなたは一人じゃないんだよ。

 

魔女は呪文で飛ぶんじゃない。血で、飛んでいるんだって。

パン屋にはパン屋の、絵描きには絵描きの、獣医師には獣医師の血が、流れているんだ。

 

 

 

 

私は先生との、沈黙の時間が好きです。

沈黙が、私たちに考えたり、逆に脳を休ませる余裕を与え、落ち着いて、本音で話せます。

私には安定しているように見えていた先生でさえも、毎日が不安だと仰っていました。

 

そう、私はこんなに不安で、情緒不安定で、意味わかんないけど、でも、一人じゃないんだ。

先生の、一見適当に見えて、学生のことをとても考えていること、いろんな寂しさを背負っていること、でも、大切なものはちゃんと大切にしていること、すごく、感じます。私はそんな先生が大好きです。

こんな私に寄り添ってくださったこと、本当に感謝しています。

出会えてよかった、相談してよかった、好きでいてよかった。

 

いつか、その恩がいろんな形で、ちゃんと返せたらな、と思います。